HOT TO RUN FASTER

さらに速く走るために

第7回

ヨーイ、スタートの構え方

運動会のレースの時、「位置について、ヨーイ、スタート」の合図の後、お子さんはすぐに前に進めていますか?それともその場で1~2歩の足踏みをしてから前に進んでいますか?運動会の時のビデオを見てチェックしてみても良いですね。

もしもお子さんがスタート直後にその場で足踏みをしていたとすれば、「ヨーイ」の構えの時に右足と左足の前後の位置が逆になっている可能性が高いと考えられます。右と左、どちらの足が前になるかは人によって違います。この位置関係がちゃんと合っていれば、「スタート」の合図の直後に前方に跳びだすことが出来ますが、間違っている場合には、いったんその場足踏みということになります。この時のタイムロスは割と大きくて、順位にも大きく影響します。特に、曲走路を使った競走の時には、コーナーに入るまでに先頭の位置を奪取できるかどうかに関わりますから……。

では、右足と左足の前後関係はどのように見極めればよいでしょうか?今回はこれについて、ご自宅でも出来る方法を解説します。まずは、お子さんをスタートラインに両足をそろえて立たせます。自宅では畳のヘリなんかでも良いですね。お家の方がお子さんの後ろに立ち、お子さんには予め、合図がなったら前にスタートを切ることを指示しておきます。準備が出来たら「位置について、用意、(両手をたたいて)パチン!」の合図でスタートです。お家の方は、お子さんの足、右と左のどちら側が、いったん後ろに下がるかをよく確認しておいてください。ビデオやスマートフォンのムービーなんかで撮影しておいても良いですよね。スタートの合図で後ろに下げられた足、この足がスタートの構えの時の後ろ足になります。つまり、スタートの構えで先に地面を強く蹴る方の足は決まっているので、これが前側に位置している時には、スタートの合図の後にいったん後ろに下げられてしまうということなのです。

さあ、春が近づいてきました。春が運動会の小学校では、新学年が始まるとすぐに運動会の練習が始まります。今年の運動会はスタート奪取でコーナーの内側を奪い、一等賞を狙いましょう。