HOT TO RUN FASTER
さらに速く走るために
第24回
「夏休みのコソ練」
夏休み、熱中症を恐れるあまりに室内に引きこもっているとカラダは鈍ります。夏休みが明ければ、すぐに秋の運動会シーズンですので、夏休みのあいだにも、早朝や夕方の涼しい時間帯を利用して、コソっとやる練習、通称「コソ練」でカラダを動かしましょう。
そして、熱中症対策に効果的なのが、運動後の水浴びです。自宅のお風呂でも、庭のゴムプールでもいいので、運動して火照った(ほてった)カラダを水で冷やしてあげることが熱中症予防には意外と効果的です。ただし、この方法は、あくまでもカラダを外側から冷やして温度を下げてあげているだけですので、不足した水分を補うことは出来ません。ですから、必ずこれと併せて、ミネラルウオーターやスポーツドリンクなどで、干上がったカラダに水分補給をしてあげましょう。
また、熱中症の発生が多く発生する種目としては野球が多い傾向にあるそうです。野球のユニフォームは比較的厚手でカラダを覆う部分が多くて、カラダに熱がこもりやすいためであると考えられています。野球少年にも瞬足ユーザーが多くいらっしゃるようですので、夏場の練習にはくれぐれもお気お付けください。また、野球以外のスポーツでも同様のことが言えます。カラダに熱がこもりにくい、風通しの良い服装で運動することを心がけましょう。
我が家の前の路肩に、フタ付きの側溝があります。この夏休み、これを使って我が家の一年生の娘は、走りの動きづくりにもつながるドリルをやっています。
私が担当する走り方教室では、ミニハードルを使った運動を行うことがよくあるのですが、これは単に陸上選手のようなフォームを身につけることが目的なのではなく、お子さんたちが頭と筋肉をリンクさせて自分のカラダを自由に操ることが出来るようにすることがねらいです。自宅の近くに蓋付きの側溝があれば、ミニハードル運動と同じような以下のドリルを行うことが出来ます。
ドリル1:走る動きで1つのフタに足を1つずつのせていきます。この時のポイントは腿上げではなくて、腿を下ろしながら足をフタに乗せていくこと。ただし、動きが小さくならないように注意します。慣れてくると、フタを見なくても素早い動きが出来てくると思います。
ドリル2:前に進むスピードを抑えて、上方向に高く跳びながら、走るように左右交互に足をフタにのせていきます。足が地面に着く時間が長くなってもよいので、高く跳びましょう。
ドリル3:ドリル2が出来るようになったら、1つ飛ばしでフタを踏んでいきます。この時のポイントは助走をつけずにジャンプのようにシッカリと地面を蹴って上にも高くそして前に進んでいくことです。脚の力だけでは届かないようであれば、腕を大きく振りましょう。
ドリル4:次に少しスピードをつけて1つ飛ばしでフタに足をのせて走ります。