HOT TO RUN FASTER

さらに速く走るために

第2回

速く走るためのポイント -その1-

お子さんや保護者の方から、”走るときの手は握った方が良いのですか? それとも開いた方が良いのですか?”という質問を受けます。

正解は、本人が一番リラックスして腕を振ることができる方です。陸上競技のトップ選手の走りをみると、手はさまざまで、握っている人もいれば、開いている人もいます。また、一般的な指導者は“手に握った生たまごがつぶれない程度に”という風に指導しているようです。気をつけたいのは、ぎゅっと握って手に力が入りすぎてしまう場合。これだと、クビが見えなくなるくらいまで肩が上がり、滑らかに素早く腕を振る事ができないようなフォームになってしまいます。応援する側のお父さんやお母さんは力を入れて手に汗を握っても良いですが、走る側のお子さん達はリラックスを心がけましょう。

走るときの手の握り方ももちろん重要ですが、同じく重要なのは足、つまり靴の履き方です。どんなに良い靴を履いていたとしても、靴がフィットしていなければ実力を出し切ることは出来ません。靴には力を出し切るためのさまざまな工夫がなされていますが、カカトを踏んで履く習慣があると靴がうまく足にフィットしなくなり、走る時には力を出し切る事ができません。また、普段は長期間履くことができるように少し大きめの靴を選びがちですが、実はフィットしている方が速く走れます。運動会などの勝負の時にはフィットしたサイズの靴を選びましょう。ピッタリした瞬足は、ちょうど足の力が伝わるところにスパイク(ポイント)が配置されているので、スリップを防いだり、蹴った力を地面に伝えやすくなっています。