第14回
瞬足
瞬足

「スタートがなかなか早く踏み切れないのですが、どうすればよいでしょうか」

Q.柳谷先生への質問

新一年生になる娘の親です。
スタートがなかなか早く踏み切れないのですが、どうすればよいでしょうか。

A.柳谷先生からの答え

小学校低学年のお子さんの場合、上級生に比べると短距離走の距離が短いために、スタートでの早さが順位に大きく影響しますよ。
私達が短距離走のスタートのシーンをビデオで分析すると、まずは反応時間に大きな差があることに気づきます。つまり、「位置に付いて、ヨーイ、ドン」の直後に動き出すことが出来ているかどうかに差があるということです。

音を聞いて直ぐに動き出せるような準備をする、スタータのタイミングを予測して走り出す準備をすることが大事です。それから、逆に準備を意識しすぎて硬くなってしまっていると、かえってカラダの動き出しが遅くなることもあるので注意です。リラックスして、耳を澄ませて、音とともに飛び出す準備をします。

次に、「ヨーイ(用意)」の姿勢が重要です。小学校の運動会では、低学年であればスタンディングスタートをする(立った姿勢でスタートの構えをする)のが普通だと思います。スタンディングスタートでは、足を前後に位置して構えます。どちらの足が前側にくるかは、スタート練習をして確認します。スタート練習をしてみて、スタートの合図の直後に前足が一旦後ろにさがるような動作をするお子さんの場合には、前後の足を入れ替えます。そうすると、前足を戻すことが無くなり、スムーズでタイムロスの無いスタートが出来るようになるでしょう。

ところで、この時に前後の足をある程度広げると姿勢は安定しますが、広げ過ぎるとスタート直後にカラダが前進するのには時間がかかります。そして、「ヨーイ」の姿勢では、顔の真下に前側の足が位置するくらいに、やや前傾姿勢を意識します。こうすることで最初の一歩とその後の加速がスムーズになります。この時、頭の位置が前後の足の間やそれよりも後ろになってしまうと、加速には無駄なチカラが必要となってしまうでしょう。

そしてスタート直後ですが、スタート後に大また(広い歩幅,ストライド長)で走ると、前に進むためには大きなチカラが必要となるため、お子さんの場合にはオススメできません。したがって、お子さんの場合には、ストライド長を大きくせず、小刻みで素早く地面を蹴ることを意識しましょう。

スタートの動きをしっかりとマスターすれば、運動会では上位を狙うことも可能であるということです。スタートダッシュには、スタートの小刻みな動きを意識した「瞬足スタンディンググリッド」タイプがおすすめです。今年の運動会はスタート練習をして勝利を手に入れましょう。