子供の頃、新しい靴を買ってもらうとすごく嬉しくなった?私はすごく嬉しかった!
まだ新しい靴を家の中で履いて歩いてみたり、靴を履く明日の朝が楽しみで枕元に置いて寝たりもしたわ。

でもね、当時の子供用の靴なんて、今みたいにおしゃれだったり、カッコよかったり、機能的な靴なんてなかったのよね~。デザインの種類も少なく、俗にいう『ズック』といわれる底の薄い、布やナイロンで出来た靴が主流だった。色や絵柄は違っても、ほとんどがスポンと簡単に履けるタイプのね。

それにズックって冬寒かったのよね~。真冬の校庭での全校朝礼の時なんて、ホント、寒くて寒くて・・・。

子供時代に履いていた靴には、そんな思い出があるわ。子供時代に限らず、考えてみると、靴って、その時々の思い出が詰まっているものだわね。初めてマジックテープの靴を履いた時は、珍しくて何度もバリバリはがしてみたり・・・紐靴を履いた時には、なんとなく大人に近付いたような嬉しさがあったし、高校時代に流行ったエアロビ用のスニーカー、得意げに履いていた自分の姿を思い出すわ~。

そんな思い出の詰まった靴の中で、どうしても忘れられない靴が私にはある。今日はその話を書こうと思うわ。
あれは、小学校2年生の時だったと思う。ある日、学校から帰ってくると・・・

母がニコニコしながら、こう言った。

えっ? まったくのサプライズなプレゼントに私は嬉しくてたまらなった。

私はワクワクしながら、紙袋を覗き込んだわ。

と、ところが・・・中から出てきたのは!!

当時テレビで放送されていたアニメの絵のナイロンのズックだった。

母は満足げにこう言った。

確かに私はそのアニメが大好きだった。親を亡くした7人の兄弟たちが、貧しくも、力を合わせ一所懸命生きる兄弟愛を描いたアニメだった。私はその番組を見るたびに、少し切ない気持になりながらも、主人公たちの明るい姿に元気づけられていたわ。

でも・・・好きとこの靴は違った。いくらこのアニメが好きでも、この靴は少し恥ずかしかった。可愛い女の子向けのキャラクター柄ならいいけど、これはちょっと・・・女の子の私には、ためらうものがあったわ。

靴を見て、呆然と立ちすくむ私を見て、母は言った。

きっと私が喜ぶはず!と、さっきまで笑顔だった母の顔が見る見るうちに曇っていった。そんな母の顔を見たら、可哀相になってしまって、私はとっさにウソをついた。

ウソはついていいウソと、いけないウソがあるのもの!これはついてもいいウソよね?だけど、このウソの代償はあまりにも大きかった。だって、ウソをついたからには、喜んで履かないといけないんだもの!
次の日、その靴を履いて学校に行く時から、私の気分は超ブルー。新しい靴を下ろした時のあのワクワクした気分はどこ?学校までの足取りだって重いったらない・・・。

そんな時。ふいに声をかけられ振り向くと、そこにはクラスメイトのKちゃんの姿が!! Kちゃんは高校生のお姉ちゃんがいて、同級生の誰よりもおしゃれで、そして、誰よりも大人びた、いいえ、こまっしゃくれた言い方をする女の子だった。

『ど、どうかKちゃんがこのズックに気づきませんように・・・』心の中で祈ったわ。
でも・・・私の願いも空しく、Kちゃんは息を切らせ、私のところにかけ寄ってくると、すぐに私の足元に目をやった。

そうして、まさにこまっしゃくれた口調でこう言った。

きたーーーー! いきなりKちゃんの辛口トーク!!

心の中で『私が選んだじゃない!私じゃない』と呟きながら、私は学校に向かって一目散に走りだした。

別に怒ったんじゃないわ。速く走れば、これ以上、この靴に目を留める友達も出でこないだろうと思って。
幸い、その後は誰にも突っ込まれることなく、無事に学校に着いたんだけど、下駄箱に靴をしまうとき、考え込んでしまったのよ。 下駄箱にこのズック、人の目に触れないはずがない・・・。

考えた末、母には申し訳ないけど、表の漫画が見えないように、靴を裏返しにして下駄箱にしまったの。

なるべく、皆がこのズックに気が付きませんように・・・。そんな私の思いが先生には通じなかった?
体育の授業で先生に怒られるハメに。

だって・・・だって・・・このズック履いたまま、体育座りなんてしたくないのよ!

ホント、母には申し訳ないけど、あの靴を履いた日から、私はとにかく走った。足を速く動かすことで、靴がかすんで見えなくなる! そう信じて走り続けた。まるで、童話・赤い靴の主人公・赤い靴を履き踊り続けた少女のように、私はこの靴を履いている限り、走り続けた。この靴がボロボロになって、母が新しい靴を買ってくれるまでは、私は走るしかないんだって!!

数ヵ月後、ようやく母は新しい靴を買ってくれた。そうして、私はやっと履いたら走り続けなければならない靴とおさらばできた。ホッと胸を撫でおろしながら、さっさとこの靴のことは忘れよう!と心に誓った。しかし・・・忘れることのできない出来事が起こったのだ。
その年の運動会のことだった。
短距離走、「よーいドン」の掛け声とともに、私はいつものように走りだした。途中、誰も視線に入らないから、フライングで1人で走っているんじゃないかと思ってしまったほど、ぶっちぎりの一位だった。

自分でも信じられない結果に、私は『1』と書かれた旗の下に並びながら、考えたのよ。どうして、こんなに私は劇的に足が速くなったのかって?そして、その時ね、真っ先に頭の中に浮かんできたのは、あのズックよ。そう、いやだ、いやだと思いながら履き続けていたあれよ!あのズックが私に速く走れる力を与えてくれたのよね?私は一等賞の喜びをかみしめながら、あの靴に詫び、感謝したわ。「嫌ってごめんね、それから、ありがとう」って。
以来、あの靴は私にとっては忘れられない靴になった。今だったら、あの靴にこう名づけてあげたいくらいよ。『瞬足』。あのズックはまさに私にとっての『瞬足』だったのかもしれないわ~!
さて、昭和のズックの話を聞いた後に、ちょっと、このスニーカーを見てちょうだい。

この春、発売された「瞬足レモンパイANNA STYLE MODEL」。ママが子供に履かせたい瞬足として梅宮アンナさんがデザインしたスニーカー。すごくカラフルでスタイリッシュよね~。あの頃の私が見たら、きっと驚くでしょうね。こんなおしゃれなスニーカーが履ける今の子供たちが羨ましいわ。
まだ新しい靴を家の中で履いて歩いてみたり、靴を履く明日の朝が楽しみで枕元に置いて寝たりもしたわ。

でもね、当時の子供用の靴なんて、今みたいにおしゃれだったり、カッコよかったり、機能的な靴なんてなかったのよね~。デザインの種類も少なく、俗にいう『ズック』といわれる底の薄い、布やナイロンで出来た靴が主流だった。色や絵柄は違っても、ほとんどがスポンと簡単に履けるタイプのね。

それにズックって冬寒かったのよね~。真冬の校庭での全校朝礼の時なんて、ホント、寒くて寒くて・・・。

子供時代に履いていた靴には、そんな思い出があるわ。子供時代に限らず、考えてみると、靴って、その時々の思い出が詰まっているものだわね。初めてマジックテープの靴を履いた時は、珍しくて何度もバリバリはがしてみたり・・・紐靴を履いた時には、なんとなく大人に近付いたような嬉しさがあったし、高校時代に流行ったエアロビ用のスニーカー、得意げに履いていた自分の姿を思い出すわ~。

そんな思い出の詰まった靴の中で、どうしても忘れられない靴が私にはある。今日はその話を書こうと思うわ。
あれは、小学校2年生の時だったと思う。ある日、学校から帰ってくると・・・

母がニコニコしながら、こう言った。

えっ? まったくのサプライズなプレゼントに私は嬉しくてたまらなった。

私はワクワクしながら、紙袋を覗き込んだわ。

と、ところが・・・中から出てきたのは!!

当時テレビで放送されていたアニメの絵のナイロンのズックだった。

母は満足げにこう言った。

確かに私はそのアニメが大好きだった。親を亡くした7人の兄弟たちが、貧しくも、力を合わせ一所懸命生きる兄弟愛を描いたアニメだった。私はその番組を見るたびに、少し切ない気持になりながらも、主人公たちの明るい姿に元気づけられていたわ。

でも・・・好きとこの靴は違った。いくらこのアニメが好きでも、この靴は少し恥ずかしかった。可愛い女の子向けのキャラクター柄ならいいけど、これはちょっと・・・女の子の私には、ためらうものがあったわ。

靴を見て、呆然と立ちすくむ私を見て、母は言った。

きっと私が喜ぶはず!と、さっきまで笑顔だった母の顔が見る見るうちに曇っていった。そんな母の顔を見たら、可哀相になってしまって、私はとっさにウソをついた。

ウソはついていいウソと、いけないウソがあるのもの!これはついてもいいウソよね?だけど、このウソの代償はあまりにも大きかった。だって、ウソをついたからには、喜んで履かないといけないんだもの!
次の日、その靴を履いて学校に行く時から、私の気分は超ブルー。新しい靴を下ろした時のあのワクワクした気分はどこ?学校までの足取りだって重いったらない・・・。

そんな時。ふいに声をかけられ振り向くと、そこにはクラスメイトのKちゃんの姿が!! Kちゃんは高校生のお姉ちゃんがいて、同級生の誰よりもおしゃれで、そして、誰よりも大人びた、いいえ、こまっしゃくれた言い方をする女の子だった。

『ど、どうかKちゃんがこのズックに気づきませんように・・・』心の中で祈ったわ。
でも・・・私の願いも空しく、Kちゃんは息を切らせ、私のところにかけ寄ってくると、すぐに私の足元に目をやった。

そうして、まさにこまっしゃくれた口調でこう言った。

きたーーーー! いきなりKちゃんの辛口トーク!!

心の中で『私が選んだじゃない!私じゃない』と呟きながら、私は学校に向かって一目散に走りだした。

別に怒ったんじゃないわ。速く走れば、これ以上、この靴に目を留める友達も出でこないだろうと思って。
幸い、その後は誰にも突っ込まれることなく、無事に学校に着いたんだけど、下駄箱に靴をしまうとき、考え込んでしまったのよ。 下駄箱にこのズック、人の目に触れないはずがない・・・。

考えた末、母には申し訳ないけど、表の漫画が見えないように、靴を裏返しにして下駄箱にしまったの。

なるべく、皆がこのズックに気が付きませんように・・・。そんな私の思いが先生には通じなかった?
体育の授業で先生に怒られるハメに。

だって・・・だって・・・このズック履いたまま、体育座りなんてしたくないのよ!

ホント、母には申し訳ないけど、あの靴を履いた日から、私はとにかく走った。足を速く動かすことで、靴がかすんで見えなくなる! そう信じて走り続けた。まるで、童話・赤い靴の主人公・赤い靴を履き踊り続けた少女のように、私はこの靴を履いている限り、走り続けた。この靴がボロボロになって、母が新しい靴を買ってくれるまでは、私は走るしかないんだって!!

数ヵ月後、ようやく母は新しい靴を買ってくれた。そうして、私はやっと履いたら走り続けなければならない靴とおさらばできた。ホッと胸を撫でおろしながら、さっさとこの靴のことは忘れよう!と心に誓った。しかし・・・忘れることのできない出来事が起こったのだ。
その年の運動会のことだった。
短距離走、「よーいドン」の掛け声とともに、私はいつものように走りだした。途中、誰も視線に入らないから、フライングで1人で走っているんじゃないかと思ってしまったほど、ぶっちぎりの一位だった。

自分でも信じられない結果に、私は『1』と書かれた旗の下に並びながら、考えたのよ。どうして、こんなに私は劇的に足が速くなったのかって?そして、その時ね、真っ先に頭の中に浮かんできたのは、あのズックよ。そう、いやだ、いやだと思いながら履き続けていたあれよ!あのズックが私に速く走れる力を与えてくれたのよね?私は一等賞の喜びをかみしめながら、あの靴に詫び、感謝したわ。「嫌ってごめんね、それから、ありがとう」って。
以来、あの靴は私にとっては忘れられない靴になった。今だったら、あの靴にこう名づけてあげたいくらいよ。『瞬足』。あのズックはまさに私にとっての『瞬足』だったのかもしれないわ~!
さて、昭和のズックの話を聞いた後に、ちょっと、このスニーカーを見てちょうだい。

この春、発売された「瞬足レモンパイANNA STYLE MODEL」。ママが子供に履かせたい瞬足として梅宮アンナさんがデザインしたスニーカー。すごくカラフルでスタイリッシュよね~。あの頃の私が見たら、きっと驚くでしょうね。こんなおしゃれなスニーカーが履ける今の子供たちが羨ましいわ。

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